セミナー・イベント情報

オタク専門結婚相談所に学ぶ差別化戦略/7月マーケはじめの会を開催しました

こんにちは。上杉惠理子です。

昨夜2023年7月30日は月末に開催している、マーケティングの勉強会「マーケはじめの会」でした。

マーケティングを気軽に事例から学ぼう♪というワンコインで参加できるマーケティングの勉強会です。

今回は、著者仲間のオタク専門婚活戦略コンサルタント 横井睦智さんがご自身の事業をシェアくださいました^^ 

横井さんは着物仲間でもあり、昨年2022年の『教養としての着物』の出版記念パーティにもお越しくださったので、パーティでご挨拶してもっとお話したかった!という方も何名もご参加くださいました^^ 

横井さんは、2012年にオタク専門の結婚相談所 ミューコネクトを創業。
https://mu-connect.jp/

昨年、すばる舎さんから『オタク婚活はじめます』という本も出版され、業界初のオタク専門結婚相談所を中心に事業を広げていらっしゃいます^^ 

顧客と同じ言葉を使おう/『オタク婚活はじめます』横井睦智著 こんにちは。上杉惠理子です。 今日はマーケティングの学びにもなる、こちらの本をご紹介します♪ 『オタク婚活はじめます』横...

オタク専門結婚相談所のアイデアはどこから??

オタク婚活、キャッチーなネーミングですよね〜

私も最初に横井さんのお話を聞いた時、「天才!!」と思いましたもん^^

創業のきっかけ=商品づくりからお話を伺ったのですが、最初は相談に乗っていたことなんですって。

「子どもに良い人を紹介してほしい」と以前の仕事でお客様から相談されたり。

「オタクなのになんで結婚できたんですか?」と趣味のオタクオフ会で聞かれたり。

それがキッカケで結婚相談所の創業を決意されます。

でも、当初はご家族、ご友人から9割反対されたそうです…

というよりも「馬鹿にされた」

ものすごくひどい言葉ですが「そんな産業廃棄物みたいな人間を集めてどうするんだ」とまで言った人がいたそう…!!

10年前の「オタク」には、引きこもりや借金まみれといったイメージがべったりとくっついていたのですね。。

ですが、横井さんはご自身もアニメ好きのオタクだし、SNS(当時はmixi!なつかしい!!)でのオタクのオフ会でリアルのオタクたちと会っていました。

実際に会う「オタク」たちは、結構裕福なご家庭の育ちで(バイオリンでアニソン弾いてくれたりする)、結構高学歴だし、安定した会社に勤めている人が多かった。そうした彼らは、婚活市場ではモテる。

ちゃんと準備して、足りないものを補って、結婚を目指せば「いける」と思ったそうです。

また、9割反対されたけど、ほんの数人、経営者の人たちからは「横井さん、それ絶対おもしろいから続けてね」と応援してくれた人がいたそうです。

それで続けていったら、全国から相談が来るようになり、年間相談件数800件以上、たくさんのカップルをサポートし、本も出版した。

横井さんのお話を聴きながら、現場って大事だなぁとしみじみ思いました。

直接、お客さんに会って、声を聴くこと。

直接、お客さんに会って、言葉にならない声に耳を澄ますこと。

ちゃんとお客さんと会っていれば、9割反対されてもブレることはない。むしろ9割反対されたら、それはオイシイのかもしれない。

マーケティングでは、「お客さんにどうやってリーチするか」という言葉がよく使われます。

でも「リーチ」という言葉には、自分は動きたくない、労力かけたくない、自動に集まってほしいという、自分本位な気持ちがないでしょうか。

なかなか会えないなら、自分から会いに行けば良いんですよね。

もちろん、訪問営業しろという意味ではありません。

イベントに行ったり、勉強会に行ったり、いつもと違う街を歩いたり。自分が会いたいお客さんが、いそうな場所に足を運んでみる。

そういう労力を惜しんじゃいかん… と最近出不精気味な自分を自戒しました!!

仕事を定義し直すことで差別化する

横井さんのお話の中で、もうひとつ印象的な点がありました。それが

結婚相談所の仕事を、どう定義するか?

多くの結婚相談所は、結婚したい人同士のマッチング業です。相性が合いそうな人と会わせ、一定期間付き合ってうまくいかなければ別の人を紹介する。

対して横井さんは

「うちは会員さんへのコンサルティングを大事にしている」

とのこと。

横井さんは「ありのままの自分で相手を探しましょう」なんてことは言わないのだそうです。今までのやり方で結婚できなかったんだから、足りないところを見定めて変えましょうと、具体的に提案をされます。

結婚相談所をマッチング業や紹介業と考えるか。それとも人材育成業やコンサルティング業と考えるか。

同じ「結婚相談所」という看板を立てても、自分の仕事をどう定義するかで、実際にやることが変わるし、そこが他社との差別化になる。

既存の仕事を定義し直すことで、大きな差別化になるのだと感じました。

マーケはじめの会で事例発表していただいた方には、公開コンサルのように、私からマーケティング視点で新しい打ち手をご提案しています。

今回も最後に、横井さんに私からひとつ、「こうしたことも伝えては?」と発信内容のご提案をさせていただきました^^

ますますの事業のご発展をお祈りしております!!

ご参加くださった皆様からのご感想

Yさん

結婚相談所や結婚に対するイメージが変わりました。結婚が恋愛の延長ではなく、社会のシステムという捉え方は斬新に感じたけど納得でした。だからこその、必要な教育(コンサルティング)なんですね。

何が必要なのか、不要なのか、ちゃんと相手をみて、見極める。突き詰めたら「人」なんだと思いました。

たくさんお話を聞かせて頂いて、ありがとうございました。

Mさん

マーケティングについてはこれからもずっと学びたいと思っていますし、今回は横井さんのビジネスに興味があったのが参加のきっかけです。

結婚相談所もレットオーシャンかと思いますが、唯一無二のプログラム、結婚したらそれでいいとは思っていらっしゃらない横井さんの視座の高さビジネスには自分の軸がしっかりとあるとやりやすいし進んでいく道が見えていくんだろうか?と感じました。

人間力を磨こうとおもえました。

Aさん

前回6月のマーケのはじめの会で初めてご一緒させていただいた横井さん。恵理子さんのメルマガで何度か登場されていたのでどんな方なんだろうと興味を持ちました。行動し続ける勇気をいただきました。

Kさん

最後にえりこさんが、横井さんへ「結婚したくなるような発信を」とアドバイスされているのを聞いて、えりこさんさすがーー!と思ったのと同時に、自分にしても興味ない層への発信ってあんまり考えてなかったかもなーと、勉強になりましたー。

Aさん

オタク婚活というキャッチーなワードのビジネスですが、あくまでそれは入り口であって、本質的な中身は横井さんのコンサル力を活かしたコンサルタント業なのかな。と感じました。なので事業承継婚活などの横展開ができるのかな、と。

先日、孫子の兵法に関する本を読んだときに学んだ『ファースト能力』『セカンド能力』という概念を想起させました。ただオタクの人たちを集めてもダメで、卓越したコンサル力があってこそ強烈な差別化ができているのだなと感じました。

大変勉強になりました。ありがとうございました!

横井さん、ご参加くださった皆様、昨日も本当にありがとうございました!!

マーケティングは事例に学ぶのが一番おもしろいし、センスを育ててくれるなとしみじみ思います。

次回のマーケはじめの会は、私のメールマガジンでご案内します。次回のご案内をメルマガに登録してお待ちいただけたら嬉しいです。

上杉惠理子公式メルマガ ご登録はこちら
https://momonohana-hyakka.com/?page_id=37

それではまた!

想いから始めるマーケティング戦略コンサルタント
上杉惠理子