こんにちは。上杉惠理子です。
今日はマーケティングの学びにもなる、こちらの本をご紹介します♪
著者の横井さんは出版スクールでご一緒している、オタク専門の婚活コンサルタント。
横井さんご自身も、子どもの頃からオタクだったそう（今はミリオタとのこと）。女性と話すのも抵抗があったそうですが、結婚されて３人の男の子のお父さん。
その経験からオタク仲間の恋愛＆結婚相談にのっていたら、自身の結婚相談所を開いてしまったという人。
今年5月は沖縄で、出版スクールの松尾先生のセミナーでご一緒し、一緒に豚しゃぶを食べたり。
同期ではないのに、意外とご一緒する機会が多いなぁ。 横井さん、いつもありがとうございます♪
それでですね。
横井さんの処女作となったこの本『オタク婚活はじめます』がめちゃくちゃおもしろかったのです！！！
タイトル通り、メインの想定読者層は、オタクの人たち。
アニオタ、特撮オタ、ゲーマー、腐女子、と幅広いオタク分野と、微オタ、隠れオタ、ガチオタ、とそれぞれのオタク度合いにも対応し、幅広い読める一冊。
横井さんもオタクということで、オタク専門用語が続出！！
オタクだって３次元で幸せになる権利があるんだ
p.5はじめに
婚活を始めてもオタ活はやめるな
p.79〜 戦略的オタクの婚活 STEP1準備・心得編
男はとりあえずスーツを着ておけ！女は魔法少女になれ！
p.113〜 戦略的オタクの婚活 STEP3身なり・マナー編
２軍以下のフィギュアやグッズは実家で保管を
p.201〜 戦略的オタクの婚活 STEP6結婚準備編
親への挨拶はラスボス退治だ！
p.203〜 戦略的オタクの婚活 STEP6結婚準備編
…と、最初から最後までオタク用語全開で、バッサバッサと豪快にアドバイスする横井さんの文章に、「オタクの人たちはこう表現するんだ！」と、私は爆笑しながら読みました^^
これが、マーケティング的にとても大事なのです。
マーケティングで、ターゲティングとかペルソナという考え方があります。
理想の顧客層を決めて、その顧客層の考え方、趣味嗜好に合わせたマーケティングをするというもの。情報が溢れている現代、そうして絞った方が顧客にメッセージが届きやすいという考えです。
ターゲティングをすることによって何を変えたいかというと、一番は…
使う「言語」です。
日本語か、英語か、中国語か、という言語の違いではなく。
標準語か、大阪弁か、広島弁か、という方言の違いも大事なのだけど。
標準語と言われる日本語の中でも、バックグラウンドや生きている環境によって、使う言語は実は大きく違います。
IT系の人と話すと、カタカナとアルファベット単語ばかりでついていけないとか。
着物の会に行ったら、皆が話す言葉が丁寧すぎて、自分は話しづらかったとか。
…そういう経験ありません？？
業界の専門用語を使うかどうかだけでなく、全体の言葉遣いもかなり違いが出ます。
同じ言語を使う人の話は、理解しやすいし、おたがいの距離も近くなります。
違う言語を使う人の話は、理解できないし、別世界の遠い人になります。
ターゲティングをする意味は、同じ言語を選び話すことで、特定の顧客層に確実にメッセージを届けることとも言えます。
お客さまがどんな言葉を使っているか
自分はその言葉を使っているか
…いかがでしょう？？ ここがズレてたら、そりゃ届かないよねぇ〜〜
ゲームやアニメを愛するオタクと呼ばれる人たちに向けて語るなら、彼らと同じ言語を使うことは有効です。
書籍だからとカッコつけず、オタク用語全開で語り切った横井さんがすごい。
この本を読んで、結婚しようと思ったオタクの皆さんは、きっと横井さんに相談したいだろうな。
他の結婚相談所ではダメなんだろうな。
オタクの専門用語全開ですが、さすが、すばる舎さん。
菅沼編集長が編集ご担当でいらっしゃるので、オタク用語を残しながら、オタクではない人でも読める範囲になっています。
匙加減が絶妙…❤︎
普通の婚活本はイマイチおもしろくない、という非オタのみなさまにもぜひおすすめしたい！！
ゲームやアニメでなくても、そもそもみんな、何かオタクなところを持ってますから♪
私も横井さんに
「うえすぎさんは、着物オタですね〜」
と言われております^^
私はターゲティングができている、見事な事例だなぁと思いながら読みました。
もちろん婚活本としてもおもしろいですし、セルフブランディングとしてもおもしろいです。
ぜひお読みになってくださいませ♪
それではまた！
想いから始めるマーケティング戦略コンサルタント
上杉惠理子
