街で見つけたマーケティング事例

20年かけてもやりたいことがある?ローソンの稚内出店の事例から

こんにちは。上杉惠理子です。

日経MJ(Marketing Journal)というマーケティングの業界誌を購読しておりまして(というかマーケターは多分みんな読んでる)

いろいろ面白い記事が多いのですが、先週5月21日の記事がすごくおもしろかったので今日はご紹介させてください♪

それが…

「開いてます過疎地のローソン」

日本の最北端の宗谷岬がある北海道の稚内市に、コンビニのローソンが2023年から4店舗を出店し、売上も好調という記事です。

稚内は

  1. 高齢化と過疎化が進んでいる
  2. 配送センターがある旭川まで240km(240kmって東京からだと日本海に出ちゃう距離)
  3. 冬場は雪が深い(最北端だもの。。。)

と、店舗への商品の安定した配送が難しく、その物流コストに合うだけの売上を見込めるかの判断も難しい。

北海道のローカルコンビニ、セイコーマートは既に出店していますが、大手コンビニ3社で稚内に出店するのは今回のローソンが初めてなのだそうです。

難しい地域ですが、

・大雪で配送が滞っても大丈夫なように、倉庫を三倍にして備える

・畳部屋のようなイートインスペースをつくり、地元の人たちの交流拠点になる

・東京本部ではなく、現場に出店等の判断を任せる体制をつくる

…などなどの方法で今回の出店を実現。

1日あたりの売上も好調で

稚内出店への経緯は、ローソンのnoteにも記事を見つけました。参考までに貼っておきますね^^ 

最北端で待っている人たちのために
──チーム一丸となって挑んだ稚内出店物語https://note.com/lawsongroup_note/n/n639c0f15c5ba

で、このお話で私がグッときたポイントがありまして。

20年!!!!!

20年ですよっ!!!!!(二度言うw)

この20年、何度も検討したものの、物流や人材確保のコストが合わないと頓挫してきたそう。

それでも考え続けてきたら… 実現したっ!!!

20年前、最初に稚内出店を考え、リサーチした人はもう引退されているかもしれません。どんなお気持ちでこのニュースを見ているのかしら…とか想像しちゃいます^^

今この時点では無理でも、現代は社会変化が早いです。

A Iとか新しい技術ができて、数年後にはできる可能性もあります。

今目の前の仕事だけでなく、長期的に叶えたいことも描いていきたいなと思ったローソンの記事でした^^ 

上杉惠理子