こんにちは。上杉惠理子です。
昨日2024年11月18日月曜日は、「第10回きもの未来塾」という全国の着物専門店のスタッフ向け学びの場で、マーケティングの講師を務めてまいりました。
斜陽業界と言われる着物業界ですが、着物が一番売れたのは昭和54年、1979年なのです。
市場のピークは、実は意外と最近。
1兆8000億円あった市場が、約40年で下降の一途をたどり、現在は2700億円と6分の1に縮小しています。
売らなくても売れちゃう、とても良い時代がひと世代前まであった。
当時は、本当に良い時代を経験したのだと思います。
時代は変化している、変化しなければ、と思っていても、変わることは難しいのだと思う。
お客さまも社会も変わる中で、着物の商習慣は古いまま残ってしまいました。
でもなんとかしなければ、という動きはいろいろありまして、そのひとつが今回お招きいただいた「きもの未来塾」
全国各地でその地域に根ざして数世代営んできた着物専門店の、店長クラスの方々が参加されています。
このような場にお呼びいただき、着物業界にマーケティングでもお役に立てるのは、私にとっては本当に嬉しいこと。
私が和装イメージコンサルタントとして起業した当初の9年前は、こんなお役目をいただけるなんて想像もしていませんでした。
仕事してきて良かったなぁと思います…感涙
そして、この塾の塾長さんは、たかはしきもの工房の女将 高橋和江さん
着物に欠かせない便利アイテムをたくさん出していらして、私も帯枕や半衿など、私も日々お世話になっています♪
今回のご縁で高橋さんともたくさんお話できてとーっても嬉しかったです♪♪
「マーケティングを学ぼう」というざっくりしたお題で笑 3時間いただきまして、何を話そうか〜と思ったのですが
- 売れる商品の原則3C分析
- 4P分析で商品をつくりこもう
- 消費者行動モデルをつくろう!
の3テーマでタイムアップ!
私としては、着物業界に言いたかったことを、かなり言わせていただきました笑
私が着物業界に前々から言いたかったことのひとつが
「お客さんは、育てるもの」
です。
私もいっぱいもらうんですけど、、既存のお客さんに「セールですよ!」「催事ですよ!」とDMハガキを出すのも大事。
大事だけど、、
今、着物を着ている人や既に興味を持っている人に情報発信をしても、血みどろの価格競争のレッドオーシャンです。
だからいつもセールだ、大安売りだ、赤札だ、とやって苦しくなる。
「着物は知っているけれど、自分が着るとは思わなかった」
という今、顕在ニーズがない人でも、どんな情報を届け、どんな提案するかで
「着物、私も着てみようかな♪」
と変わるのです。
着物だけではありません。
お客さんの「欲しい」という気持ちは、変わるの。
育つの。
「今、売れないから」と、絶対に諦めてはなりませぬ^^
伝わっているといいなぁと思います。
言いたいこと言いすぎましたが、また次回第11回も呼んでもらえたらいいなぁ笑
何はともあれ、お招きいただけたことに深く感謝です。ありがとうございました!
上杉惠理子