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商業出版にこだわる理由/出版業界の裏側をお話しました

こんにちは。上杉惠理子です。

オンラインサロン ハナココロで、こちらのミニセミナーを開催しました。

クロコえりこのマーケティングtalk
出版の裏側
それ商業出版じゃないのよw

マーケティングのビジネス書を出し、さらに出版スクールでビジネス書&実用書の企画作りをお手伝いをしていることで、私が見えている世界をシェアしました。

  • もともと本が好きな方
  • 本屋さんバイト経験がある方
  • いつか自分の本を出してみたい方
  • 本に全く興味がなく、本屋さんにも行かない方w

参加メンバーのスタンスが様々で、とってもおもしろい時間になりました!^^ 

どこまでお話できるかなぁ〜と思いながら準備したのですが、1時間でお話できたのはこちら!

✔︎ 出版業界の全体的な傾向

✔︎ 商業出版までの流れと必要なお金の話

✔︎ 商業出版、自費出版、電子書籍、オンデマンド出版の違い

✔︎ 商業出版を目指す理由

お話した内容のうち、一部をこの記事でご紹介しますね。

一日あたり196 この数字は??

最初にご紹介したのがこの数字です。

「1日あたり196」

この196の数字、何だと思いますか???

Let’s Think♫

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答えは、1日あたりの書籍発売点数です。

点数だよ、部数じゃないよ!

そして雑誌は入りません。

これは2019年の数字ですが、年間で71000点、365日で割ると196点の新刊が世に出ていることになります。

より詳しい推移を知りたい方にはこちらの記事がわかりやすいです
> https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20201130-00210246

ドヤ顔で出したクイズでしたが、みんなに一発で当てられました笑

みんなすごい…!!

1日あたり196点の書籍発売。

この数字をどう捉えるかですが、私は出版業界も「少量多品種」時代と見ています。

書籍をたくさんつくって少しずつ売って、価値観が多様化した時代に応えている。

とはいえ、本を一冊つくる手間は確実にかかりますから、クオリティの差がかなり出ているのが現実。

また、あなたが行かれる本屋さん、毎日196点新たに店頭に並んでいます??

無茶ですよねぇ。

つまり、どうしたら書店にたくさん長く置いてもらえるのか

書店さんを舞台に、出版社、著者、出版プロデューサー他による、なかなかハードな販売競争が展開されているのであります…!!

商業出版、自費出版、電子書籍、違いはなに?

そして、本1冊つくるためにどれくらい費用がかかるでしょう?

編集費、デザイン費、印刷費、輸送費、そして著者への印税…

ビジネス書&実用書では、ゼロからつくって3000部刷って、ざっと経費400〜500万円と言われています。

この400万円を、出版社が負担するのが、商業出版

この400万円を、著者が負担するのが、自費出版

この400万円をかけずに、全てオンラインにするのが、電子出版

この400万円を最初からかけずに、売れたら刷って発送するのが、オンデマンド出版

とまぁ、こういうことになります。

商業出版と他の違いは、この費用の話になりがちですが、実はもっと大切なことがあります。

商業出版は、出版社自身が売る気でつくっていることです。

本を売って、400万円を回収できなければ、確実に赤字ですから…!!

この本気度が商業出版とそれ以外では全く違います。
だから、商業出版だと全国の書店で発売される。

自費出版ははっきり言えば、本の形になればいい。
自費出版で完成した本を売るよりも、次に自費出版したい著者を探した方がお金になるのが現実です。

電子書籍とオンデマンド出版も、売れるかは著者自身の販促活動次第です。ですが、原稿を書く苦労は、商業出版とそんなに変わらない。

本を出したい、自分の思いを本の形にしたい、本にして自分の子や孫に残したい…それだけなら自費出版でも良いと思います。

ですが、たくさんの人に自分の本を読んでもらいたいと思うなら、出版社の営業力を使うほかにない。

そのためには商業出版しかない。

それもあって、私も商業出版にこだわっている次第です。

「上杉さんのブログを読みました。本にしませんか?」とメールがきて浮かれていたら、よーく読むと実は著者費用負担があって、「それって自費出版じゃん!」とガッカリしたこともあります。

オンデマンド出版の営業メールもきます。

こうした出版ビジネスのことも知っておくと、ちょっと役に立つのではと思っての今回のミニセミナーでした^^ 

次回予告:商業出版の企画のキモはどこ?

そもそも「どういう内容が本になるのか」「どういうところを気にして本をつくっているのか」という本の中身のこともお話したかったのですが、全然辿り着かなかったー!笑

どうぞハナココロでの続編をお楽しみに^^ 

出版については、以前のこちらの記事もご参考ください♫

出版したいならどうする??/私がネクスト著者養成スクールを選んだ理由 こんにちは。上杉惠理子です。 これをお読みのあなたは、出版したいと思ったことはありますか?また、本を出したいと思ったらどうされま...


そして、こんなミニセミナーやイベントを月888円で受け放題なのが、ハナココロ。

私もここでしか話さないコンテンツが結構あるので、ぜひ覗いてみてください^^
https://community.camp-fire.jp/projects/view/415678

それではまた!

想いから始めるマーケティング戦略コンサルタント
上杉惠理子