こんにちは。上杉えりこです。
昨日2021年11月15日はコミュニティ ハナココロで、
クロコえりこのマーケティングTALK④
というトークイベントを開催しました♪
ハナココロ は「自分を生きる実験場」がコンセプトで、2021年7月から本格的にスタートしたオンラインコミュニティです。私もコンテンツホルダーのひとりとして、筆文字アートの楽しさをお伝えする会をこちらで開催しています。
ハナココロでは私、マーケ担当としてもサポートに入っていまして。その流れで好きな会社さんのことをマーケ視点で好きに話しているのが「クロコえりこのマーケティングtalk」。
マーケティング視点で世を見る感覚を、楽しみながら身につけてもらいたいと思って開催しています。開催意図の半分は、私が好きな会社をしゃべりたいだけなんですけど笑
ヤッホーブルーイング、マザーハウス、Soup Stock Tokyoとやってきまして、四回目となる今月はこちらの会社を取り上げました。
全員がニートで、全員が取締役
NEET株式会社
https://neet.co.jp/
NEET株式会社、ご存知でした?^^
おもしろそーでしょ?笑
ニートとは Not in Education, Employment or Training の略。
学生でもなく、働いておらず、仕事に就くための職業訓練も受けていない若者のこと。ここでの「若者」とは、日本では15歳〜39歳くらいまでとされています(注:国によって年齢幅は少しずつ違います)。
厚労省の統計では、2020年で日本では87万人がニート状態にあるとのこと。
日本でのニートは2000年頃から増え始め、少子化や労働人口減少の問題もあって、社会問題としてクローズアップされました。政府やNPO団体が、ニート向けの相談窓口や就業支援の塾などを行なっています。
NEET株式会社は、NEETだけの株式会社。
全員が固定給のない成果報酬のみの取締役になることで、好きなこと・できることで良いから自分たちで動くしかないという状況を作り、会社組織も自分たちでゼロから作っている。
具体的に稼ぐサービスとしては、自分を1時間1000円で貸し出すレンタルニートサービス、ニートの人生ゲーム制作販売、レトルトカレー比較評論、動画配信など。
「失敗」したものも多くありながら、ニートだからこその経験、有り余る時間、オタク気質を生かしたいろいろな事業が立ち上がっています。
2013年に会社登記&設立して以来ずっと100人以上の取締役がいて、なんだかんだと今日現在まで約8年続いています。
ニートでいるか、会社に就職するか、そんな二択ではない生き方・働き方があるんじゃないかという、社会実験的な会社です。
私はNEET株式会社を知ったときから、ほんとおもしろいなぁ〜〜と気になっていまして。
私がおもしろいと思った点はまず、NEETを必ずしも支援が必要な弱い存在として見ていないことです。
NEET株式会社の世話役をされているプロデューサー若新雄純さんはこんなふうに話しています。
実際に彼らに会ってみるとわかるのですが、「ニート」と呼ばれる若者の実態は実に多様です。
若新雄純著『創造的脱力』より
やたらと高学歴な人、高度な資格や特殊スキルを持った人、趣味がマニアックすぎる人、価値観の偏った人、極端にマイペースでユニークな人、そして本当にやる気がなく、何もやってこなかったという人など、とにかくいろんなタイプがいます。
「一般的」とか「ふつう」と呼ばれる社会の多数派の枠からはみ出してしまっている理由は、単に能力が低いということだけではありません。」
ビジネスで、自分のお客様という対象をどういう人だと捉えるかで、サービス内容がガラリと変わる。NEET株式会社は捉え方が大事よ、お客さんのことをよく見てみてねと教えてくれる好事例だと思います。
NEET株式会社は、NEETのコミュニティともいえます。
だけどわざわざ、株式会社にしている。これがまたおもしろいと思うの。
会社にしたからこそ注目も集めるし、自分で動く人も現れるし、仕事をする・働くってエネルギーが大きく動くんだなぁ。
とはいえ、NEET株式会社はいろいろ謎でして笑
私が話せば話すほど、参加の皆さんの謎を深めてしまった感じがします…^^;
謎だけど、とても存在意義を感じる会社だと思うのです。
今後も何を仕掛けてくるのか来ないのか、ゆるゆると注目していきたいと思っています。
次回2021年12月のハナココロ「クロコえりこのマーケティングTalk」は来月12月8日夜20時〜21時で開催します。
最近私がどハマりしているオンラインレッスンサービス Lakitを取り上げます♪
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想いから始めるマーケティング戦略コンサルタント
上杉惠理子