こんにちは。上杉惠理子です。
マーケティングを学びたい人におすすめしたい2025年ドラマといえば!!
NHK公式 『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』
https://www.nhk.jp/p/berabou/ts/42QY57MX24/

江戸中期に浮世絵や本の出版を支えたプロデューサー 蔦屋重三郎を主人公に描くお話で、江戸を舞台にマーケティングを学ぶにぴったりのドラマ!!
素敵な着物がいっぱい登場するのも毎回素敵なのも楽しみです^^
これまでにこのブログでも、「べらぼう」について何度か書いてきました。前回は2月11日に第6話について書いていますね〜


先日3月9日で、10話まで放送されています。
録画してゆっくり見る方もいらっしゃるかと思うので、ネタバレにならないようあまり最新回には触れず、少し前にさかのぼって書いてみますね♪
というわけで、少しさかのぼって第7話!
舞台となっている幕府公認の遊郭 吉原。
吉原のガイドブック「吉原細見」を重三郎がつくることになり、今までの二倍売らなければならなくなります。
さて、いわゆるガイドブックです。
写真はまだない時代です。
どうしたら2倍売れる吉原ガイドブックができるでしょう??
重三郎は、吉原の街にきているお客さんに「どんな細見がいい?」と聞いて声を集めながら、3つのアクションを決めます。
それが
- 持ち運びやすいよう、ページ数を減らして薄くする
- メイン通りの高級有名店だけでなく、路地裏の小さな店まで全部載せる
- 内容は減らさず(むしろ増やして)価格は半額にする
でした。
これを
「無茶だろ〜〜〜」
と周りの人に言われながら、やりきります。
そして最後にさらに大事な後押しもあって、見事に2倍以上売れる本になったのです!(祝!)
私が、なるほどなぁ〜〜と思ったのが、特に二つ目の
メイン通りの高級有名店だけでなく、路地裏の小さな店まで載せる
でした。
吉原にはお金持ちばかりが来るわけではありません。そして、吉原で遊ぶにはお金がかかる。
とあるお客さんから
「細見は大店ばかり載っていて、俺らが行ける店は載っていない」
と言われるのです。
重三郎は
「それは大事だ」
と、路地裏や街外れのお店も全部回って、調べては書き直して、女郎たちの名前を全部入れます。
これは中小企業でも、個人事業主でも、大事だなぁと思ったのです。
売り手はついつい、自分のメインの商品など「売り」を伝えたくなっちゃう。
でも、お客さんにはいろいろな人がいて、どの商品がどのお客さんに響くかはわかりません。
商品は、全部、ちゃんと伝える。
これって大事なことだなぁと思ったのでした。
もちろん重三郎が新しい細見を半額にしたことも、2倍売り上げた大きな理由だったはずです。ですが
どんなに安くても、なんならタダであっても、欲しくないものは欲しくないですから。
2025年大河ドラマ べらぼう。江戸を舞台にした、商いのあれこれがぎゅっと詰まっていて、今後の展開が楽しみです^^
上杉惠理子