街で見つけたマーケティング事例

盛岡がすごい。/52 Places to Go in 2023 – The New York Times

こんにちは。上杉惠理子です。

先日マーケティングのコンサルで初めてゆっくりお話した方が、岩手県 盛岡市を拠点にお仕事をされている方でした。いろいろなお話をしたのですが、その中で驚いたことがあったのです!!

アメリカのニューヨークタイムズ(以下、NYT) という世界的に有名な新聞があります。

そのNYTが今年1月に発表した 「2023年に行くべき52ヶ所/52 Places to Go in 2023」

52リストの一番目が先日戴冠式もあったイギリス ロンドン、そして…  

2番目が、日本の岩手県 盛岡だったそうです!!!

盛岡市HP
ニューヨーク・タイムズ紙「2023年に行くべき52カ所」に「盛岡市」が選ばれました!!
https://www.city.morioka.iwate.jp/kankou/kankou/kankouinfo/1041747/index.html

52 Places to Visit in 2023
according to The New York Times
https://blog.akbartravels.com/places-to-visit-in-
according-to-the-new-york-times/
 「2023年に行くべき52ヶ所」全箇所のリストはこちらにまとまっていました^^

52リストを見ると…すごい観光地がたくさん入っています…!ちなみに19番目に福岡も!^^ 

すごーーーい!!!
素敵!!!!!

ご存知でした?

私は昨日初めて教えていただいて知りました。こんな素晴らしいニュースを存じ上げず、大変失礼しましたーーー!!!

そしてさらに失礼ながら…

なぜ?盛岡
どうして?盛岡
どういう経緯で??盛岡

と思ってしまったわけです。

調べたがりの えりこは昨夜からネット検索しまくりまして笑

このNYTの今年行くべき52ヶ所は以前から毎年発表されていて、世界各国で活動する記者たちからの推薦を元に編集者が決めるのだそうです。

順番は順位ではないけれど、どういう順番で発表するかは熟慮の末決めているとのこと。

盛岡を推薦してくださった方が、クレイグ・モドさん
https://craigmod.com/about/

クレイグさんは、アメリカ出身で日本在住23年。

ご自身のお肩書きを、作家で、写真家で、walkerだとおっしゃっている通り、日本を何千キロと歩いてきたそう。

中山道に沿って歩いた”Kissa by Kissa”や熊野古道を歩いた記録 ”KOYA BOUND ”といった書籍を発表していらっしゃいます。

20年以上日本に住んで、日本各地を歩き回ってきたクレイグさんが、盛岡を初めて訪れたのは意外と最近の2021年。

最初に訪れたときから盛岡に魅了され、

「2022年10月に、タイムズの編集者が「行くべき52か所」の推薦依頼をしてきたとき、僕の心は決まっていた。盛岡。それ以外あり得ない。」

とNYTに盛岡を推薦する文章を送ったそうです。

年が明けて、「2023年に行くべき52ヶ所」が発表され、しかもロンドンの次に盛岡!!

盛岡も大騒ぎで、クレイグさんもものすごい取材を受けて大変だったそうです(想像つきます…笑)

そして、何度も聞かれたそうです。「なぜ、盛岡??」と。

盛岡を推薦されたクレイグさんの想いは、こちらの岩手県HPの記事にまとまっていました。 

岩手県HP 
クレイグ・モドさんが、盛岡推薦の背景を綴ったニュースレター
https://www.pref.iwate.jp/sangyoukoyou/kankou/1059946/1061603.html

この記事内で紹介されているご自身のニュースレターで、クレイグさんはこう書いています。

盛岡は、僕が街に求める基本的な要素を持っている。善良な人たちが、生き生きと暮らしているということだ。

盛岡はもともと城下町でした。盛岡城跡の公園をはじめ、街には自然がいいバランスであり、大正時代からの歴史を感じる建造物も残っています。手がかけられた美味しい飲食店もたくさんある。

それ以上にクレイグさんが感じた盛岡の価値は、人であり、その生き方であり、コミュニティでした。

珈琲屋さんやわんこそば屋さんなど、暮らしと重なる仕事でクリエイティビティを発揮している人たちがいること

その生業が親から子へ受け継がれてきた、人の歴史があること

その人たちが、街のコミュニティや文化の中心の一員として関わっていること

街の顔となる個性的な人がいるのも素敵だけど、盛岡はちょっと違う。そういうことじゃない。

盛岡という土地で暮らす人たちとの「横」の関係性と、両親や祖父母や曾祖父母や…という「縦」の関係性と、両軸があって

「点」としての個人が輝き、全体として街のエネルギーになっている感じがしました。

今までのよくある「人にフォーカスする」というレベルではない。街の魅力となる、人の生き方・暮らし方とはどういうことか。盛岡が大切なことを教えてくれている気がします。

盛岡の街づくり、コミュニティの在り方は、マーケティング的にも学び参考にできる点が多くあるのではと思っています。

また、NYTの「今年行くべき52ヶ所」がひとりの記者の推薦と編集者にかかっているのも象徴的だと思いました。

評価のポイントは、観光客数とかの実績や、一般への人気投票など、「数」を集めることではないということです。

数は少なくても、ひとの心を真に動かすことが評価され、こんなにも大きなインパクトになると教えてくれます。

ここはマーケティングで何を目指すかを考えるときの大きな指針になるかと。

盛岡、ゆっくりと行ってみたくなりましたー^^ 
というか、行ってみなければ。

そして私はきっと好きだと思うー!!

想いから始めるマーケティング戦略コンサルタント
上杉惠理子