こんにちは。上杉惠理子です。
前回の記事で、吉祥寺の中道通りをお散歩していたときに出会ったお店のお話を書きました。
この日はもう一軒、とっても素敵なお店と出会いました。今回はそのお店をご紹介させてください。
そのお店はこちら。
空想街雑貨店
https://www.kuusoogai.com/
中道通りをずっとてくてく歩いていて「もう終わりかな〜お腹すいたし駅へ折り返そうか」と思ったときに看板が見えたのです。
え?
くーそーがい??
なんだそりゃ???
と思いながら店内に入ると…!!!
世界観に圧倒されました…!!!
空想街というのは、画家の西村典子さんが子どもの頃からずっと描き続けてきた空想の街や王国。
緑の王国、古都クジラと雲の文明、セピアシティ、太陽の文明、ミモザの街、チョコミントの街、画材の王国、青い魔法都市、白の街…
その数いくつあるのでしょうか!?
公式HPのギャラリーページで、さまざまな空想街を見ることができます。
https://www.kuusoogai.com/gallery/
『空想街図鑑』という本もあり開いてみると
この街は、こういう経緯で生まれ、こんな人が住み、レストランにはこんなメニューがあり、この建物はこうなって…
とひとつひとつの街に細かな設定があることがわかります。
『空想街図鑑〜空想の街のガイドブック〜』https://minne.com/items/30568600
空想街雑貨店で並ぶアイテムは、西村典子さんが描いた絵を、妹さんの祐紀さんがアイデアを出して雑貨にしたもの。
その雑貨もいろいろで、ポストカード、しおり、タオル、手帳、カレンダー、ポーチ(サイズいろいろ)、マグカップ、スマホケース、パズル、クラフト…
街の数×雑貨の種類で、店内は空想街のアイテムがぎっしり!!!
そして、それぞれの街の原画も販売されていました。
なんて豊かな空想の世界…
圧倒されました… !!
素敵すぎて選べず、まずはポストカードを購入。
そして、私のグリーンのiPhoneに合わせて、緑の王国のクリアスマホケースをオーダーしてきました^^
興奮冷めやらず、なんでこんなに魅了されたのだろうと、その後もずっと考えています。
ビジネスとしてみると、雑貨にしたところが秀逸です。
雑貨の価格はポストカード150円から、スマホケース4000円くらいと手頃。
原画はサイズによりますが、16万円くらいの価格帯が多かったかな。
原画がバックエンド商品、雑貨が原画のフロントエンド商品になっている。
雑貨ならまず買ってみようと思う人はいるだろうし、しかもその雑貨の種類が豊富で選ぶ楽しさもある。(小ロットでオリジナルアイテムを作りやすくなった現代の技術にも支えられていますね。)
そこからひとつ大好きな街が見つかって、いつか原画が欲しいと思う人が現れてちゃんと利益が出るのだと思う。
どんなビジネスでもバックエンドとフロントエンドを、どちらもちゃんと揃えることが必須なのです。
そして、妹さんの存在がすごいなと思う。
画家のお姉さんだけだったら、こんな多彩な雑貨は生まれなかった。
うまくいっているビジネスって、ひとりでやっていなくて、素晴らしいブレーンがいることが多い。
やっぱり、二人って強い!と思いました。
私の古巣の星野リゾートは、星野佳路代表がトップで、前に出るのは佳路代表。ですが、表には全く出てきませんが財務を担っている弟さんの専務がいらして、実は兄弟お二人で経営者なのです。
MOTHERHOUSEも、きょうだいではありませんが、社長の山口絵理子さんと副社長の山崎大祐さん、二人いたからこそ伸びた会社です。このお二人は大学の先輩後輩。
どういう人と組むのが良いのか、うまくいっている会社をちゃんと見るとポイントが見えてきそうですね^^
『空想街図鑑』の中で画家の典子さんが「空想街雑貨店を始めて、絵を描いて生計を立てられるようになりました」というようなことを書いていらして、ものすごくよかったと思いました。
芸術を生み出す人たちが、自分の作品でちゃんと生きていける世界は、誰もが生きやすい世界だと思う。
空想街雑貨店に、私は大きな希望を感じました。
『芸術の売り方』という本がありましたけど、可能性はものすごく広がっていますね!
スマホケースができたらお店に取りに行くのが楽しみです^^ またご報告しますね♪
それではまた!
想いから始めるマーケティング戦略コンサルタント
上杉惠理子