街で見つけたマーケティング事例

商品の価値を上げる方法/アンティーク和食器 吉祥寺pukupukuさんでの気付き

こんにちは。上杉惠理子です。

数日前に、東京の吉祥寺を散歩してきました。

吉祥寺は新宿から中央線で西に6駅。井の頭公園にも近くて、成蹊大学もあり、お店も多いけれど緑も多く、住みたい街ランキングでよくトップになる街です。

私も高校時代から、憧れの街のひとつでときどき遊びに行きます。

で、久しぶりに、駅の北西側にある中道通りを歩いてみました。

こちら、とっても素敵な通りなのです❤︎

オーダースーツ屋さんとか、輸入物のスーパーとか、ボタン屋さんとか…小さな専門店がいっぱい!!のぞいてまわるだけでとっても楽しい♪

個性的なお店を見ていると、マーケティング的にもとても勉強になります。

こういう売り方をするだけで、価値が上がり、価格が上がり、売れるんだ…!!!と。

今回歩いてみて、私が感動したお店をご紹介させてください。

吉祥寺pukupukuさんです。
https://pukupukukichi.blogspot.com/

店頭には、器や器を入れる木箱や籠やお盆や椅子や…いろいろな古道具が並んでいます。アンティーク雑貨さんなのかな?と思って店内に入ると、器がずらり!

こちらはアンティーク和食器の専門店!

陳列は、器のサイズ別・種類別にまとめられています。

そしてひとつひとつにお値段のシールと、その器がつくられた時代を書いたシールが、2枚ずつ貼ってあります。

よーく見ると…

このグラスは、昭和初期

こっちの蓋つきお碗は、大正…!

この絵皿は、明治…!

こちらの5客セットのお猪口は、江戸後期!?

この青磁のお皿は、江戸中期!?!?

ええええぇ!?

すごっ!!!

すごくない!?!?

江戸時代ファンの私は、江戸時代のものがある!というだけでテンションだだ上がり!!笑

pukupukuさんの店主の方のご専門は、古伊万里とのこと(ブログのプロフィール欄より)。

伊万里焼は、佐賀の有田焼と唐津焼の総称なのだそうです。

有田焼は伊万里港から出荷されていたので、江戸時代まで伊万里焼と呼ばれていた。今のように、産地の有田焼の名称が一般的になったのは、明治以降なのだそうです。

古伊万里というのは、江戸時代の有田焼を指すそう。

ということで、店内には古伊万里の器、つまり江戸時代の有田焼がいくつもあり、さらに明治から昭和初期までのアンティーク器がずらり…!!

…空間にいるだけで幸せ❤︎

このような古い器は、他の骨董屋さんでもお店の片隅に置いてあるのを見たことがあります。ですが、ただ置いてあるだけでは価値がわかりにくくて素通りしてしまう。

ですが、ここはひとつひとつの器、全てに時代が書かれている。

時代が書かれている、それだけで価値が上がり、しっかりした値段をつけても、お客さんが納得して購入していく。

時代を明記していることで、「ただ古いもの」ではなくなる。

明治なのか、江戸なのか、江戸の中でも幕末なのか中期なのか、その精度が価値になるのですね。

大切に調べて明記して店頭に並ぶ、そうやって大切に扱われていることも私には価値あることに感じました。

「**を入れてみては?」「**なシーンで使ってみては?」と、それぞれの器の使い方を提案するPOPも置いてあります。

美術品を売るのではなく、普段に使う器を売っているという点も、pukupukuさんの大きな魅力なのだと思いました。

器を買うつもりなんてなかったのに、フラリと買いそうになりました!!pukupukuさんのマーケティングの流れに、見事に乗るところでした!!

うちのシェアハウスには器が本当に売るほどあるので、買うのはとどまりましたけど笑 ぜひ皆さんにお伝えしたい!

pukupukuさんのオンラインショップも素敵ですが、吉祥寺に行かれることがあったら実店舗にぜひ寄ってみてください^^ 

着物でもここまで時代検証ができると良いなぁ、、、

種類より、いつのもの、か。。。

こういう素敵な売り方を見たら、「私だったら?」と考えてみる。

それがマーケティング感覚を育てることになるし、次の一手へのヒントになります。

もう一軒、素敵なお店を見つけたのでまた次回♪ 

それではまた!

想いから始めるマーケティング戦略コンサルタント
上杉惠理子