こんにちは。上杉惠理子です。
昨日2023年1月25日の夜は、杉本織恵さんと共催しているビジネス講座「ビジネスの循環をつくる6ヶ月プログラム」の講座DAYでした。
ビジネスノウハウのマーケティングと、メンタルの在り方を両方学び整えながら、自分の大好きなビジネスを長く育てていくプログラムで、今第2期を開講しています。
6ヶ月、18回の講座も、もう5ヶ月目で、14回目!!
皆さん、お疲れ!
社会のため、を考える理由
昨日、私がお届けした講座のテーマは
社会性
でした。
ビジネスを始めるきっかけは「これを伝えたい!」「もっと稼ぎたい!」とか自分起点で全然いい。
ですが、利己的では長くは稼ぐことができない。
そして、自己実現のための起業は、諦めちゃってもいいし飽きる。(私も飽きたことがある笑)
どこかで「自分のため」から、「本当のお客様のため」に重心をずらす。
そしてお客様の先にある「社会のため」へ意識を広げる。
そうでないと、ビジネスは大きくはならない。
そうやって広げて考えるほうが、遠回りに見えて、結局一番自分に返ってくる。
なのでこの6ヶ月プログラムでは、途中途中違った切り口で、仕事をする目的を受講生に問いかけ、グッと広げるサポートをしています。
「社会性」の回は、「社会課題に自分の仕事がどう貢献できるか」と考えていく回。
マーケティング戦略コンサルタントとしての私だけでなく、社会学研究者の私も出てくる回です。
まずはミッションから始めよう
ビジネスをする人や企業が、自分の事業の社会性を表現しやすいポイントがいくつかあります。
それが、志、ミッション、ビジョン、クレドなど。
それぞれ厳格な定義があるわけではないですが、私は次のように捉えています。
●クレド:「今」実現できる行動指針
●ビジョン:10〜100年後(広い笑)と具体的に「いつまでに」実現する長期目標
●ミッション:追求すれば人生かけても「終わりのない」使命
●志や夢:ミッションのさらに先、むしろ「次世代へ」見通した世界
ミッションと志が一致する人もいるし、ビジョンを10年後、30年後、100年後と分けて考える人もいるし、100年後ビジョンとミッションが同じ場合もある。
まぁ、自分に合うものを考えてみたらいいと思っています^^
(ちなみに、戦略はビジョンとミッションを実現するためのプラン、戦術はそのプランを実行する個々の具体策です)
自分のビジネスを作り始めた人には、私がおすすめしたいことは
自分のミッションを言葉にしてみること。
ミッションは、具体的に**年後と自分を縛らず、夢よりも具体的で自分らしさが出るもの。
ミッションは目指す一番星であり、商品づくりや日々のマーケ活動の土台にもなります。
事例1:良いミッションは導いてくれる
ミッションが企業を育て導いていく事例が世にはたくさんあります。
私がよく事例に出すのは、MOTHERHOUSE。
私は10年以上ここの顧客で、私が買うバッグやお財布、アクセサリーは9割 MOTHERHOUSEの商品です。
世界最貧国といわれるバングラデシュでジュートや革のバッグ作りから始めたMOTHERHOUSEは、設立当初に「途上国から世界に通用するブランドをつくる」というミッションを掲げます。
だから、バッグ屋になるつもりはない!とネパールのストール、インドネシアやスリランカのジュエリー、インドの洋服と幅を広げ、日本国内だけでなく台湾や香港などに店舗を広げます。
一旦撤退しましたけど、フランスのパリにショールームを出すチャレンジもされていました。今もまた新しいブランドを立ち上げています。
もし、MOTHERHOUSEのミッションが「途上国の雇用を増やす」とかだったら、全く違う会社になっていたと思う。
いいミッションは、人を導いてくれると実感します。
事例2:ミッションは変化していい
また、ミッションが変わることもあります。
私の古巣の星野リゾートは、ミッションを変えています。
私が入社した頃は「リゾート運営の達人になる」でしたけど、退社する頃には会社全体でもっと大きなミッションが欲しいとウズウズしているような感じがありました。
今は、ミッションとは言っていないのですが、代表メッセージで「旅産業は世界で最も大切な平和維持産業」と書いています。
https://www.hoshinoresorts.com/aboutus/
これが今、星野リゾートをさらに大きな企業へ導いているように見えます。
事例3:個人事業のミッションは?
私自身も起業当初から、ミッションを書いてきました。
最初は人のパクリみたいなものでしたけど笑、そこから何度も変えて…
2021年2月初めに公開したHPには
「全てに存在する、”一点モノ”の輝きで世界を照らす」
と書いています。
ですが、その約4ヶ月後に書いた文章では
「ひとりひとりが創造 Creation し、
与える側に立つ生き方を世界の ”主流”にする」
と書いています。
https://note.com/eriko_uesugi9/n/ne5eeb4b13516
変わりすぎ!笑
でもこうして外に向かって表現するからこそ、ちゃんと土台を表現しているのか、自分に合ってるのか、がわかるのです。
今は後者の方がしっくりきているので… いろいろ書き直さねばなりません爆
ミッションを言葉にしてみよう。
変わっても全然良いし、カッコよくなくても全然いい。
ミッションとしなくても、「なぜ自分はこの仕事をするのか」をちゃんと言葉で、文字で、語ってみる。
ぜひやってみてください。
何か行き詰まっている人には、もしかしたら突破口になるかもしれません^^
それではまた!
想いから始めるマーケティング戦略コンサルタント
上杉惠理子