こんにちは。上杉惠理子です。
2025年マーケティングは、NHK大河ドラマ「べらぼう」に学ぼう!江戸時代のメディア王、蔦屋重三郎が主人公で、まさに江戸時代のマーケティング事例を学べるドラマ。
前回はこちらのブログにまとめました。
重三郎が生きた時代は、戦いのない徳川の治世。でも何事もなく平和だったか、というとそうではないんですよね。
ドラマでも前半は、経済振興を優先した華やかな田沼意次の時代。後半は質素倹約を敷かれて、一気に不景気になった松平定信の老中時代へ。
重三郎の出版事業にも規制が入り、息苦しい時代も描かれました。
特に第39回は、重三郎がプロデュースした本が発売禁止になり、重三郎自身も捕われて…見ていてツライ回でした。
10日間も牢屋に入れられ、拷問のようなこともされ、、、倒れそうになりながらお白洲の白砂利に正座し裁きを受ける重三郎…

その裁きが「身上半減」でした。
自分の身を半分にする死罪かと思った重三郎は、「縦ですかね?横ですかね?」と聞いていましたが、財産の「半減」という意味でした。
お店にお役人たちがやってきて、お金はもちろん、作った本も、本を刷る版木も、お店の畳も、あれこれ半分、持って行かれてしまいました… 暖簾もハサミで半分チョキチョキ、本のタイトルを書いた看板は鋸でわざわざ半分に切る。
女将のおていさんも、従業員たちも、みんな気落ちします…
でもその後が、さすが重三郎!
「身上半減」は当時珍しい処分で、暖簾までも半分に切られた様子を、江戸っ子たちがおもしろがって見に来ていた。
その様子を見て、重三郎はその半分になった状態で店を開けることを決めます。
「身上半減の店(たな)は、日の本で蔦屋だけ〜〜!」と、「身上半減ノ店」とわざわざ新たに看板を書いて^^

自身も投獄されてまだ顔に傷も残っているのに、暖簾まで切られてさらに身を切られる思いだったはずです。
自分たちの感情は置いておいて、まわりのお客さんたちはどう思っているか、をちゃんと見てるところがさすが!
ほんっと、お客さんをよく見ている。
重三郎のお客さま志向を、改めて感じるエピソードでした^^
この「身上半減の店」ブームは、あっという間に終わったそうですが、そんなものですねぇ。マーケティングは次の打ち手を常に考えていかなきゃいけない。
これを書いているのは、ちょうど本放送で最終回が終わった直後。
「べらぼう」の最終回視聴率がよくなかったと報道が出ていましたが、いやいや… 私まだ見てないけど!苦笑
すごく良い作品なので、視聴率だけでなく、複眼的に評価されてほしいです。
べらぼう最終回を見て書いた記事はこちら♪

上杉惠理子