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お客さまへの信頼を産む/『ビジネスで大切なことは みんな吉祥寺の焼き鳥屋で教わった』 玉岡一央著

こんにちは。上杉惠理子です。

今日はビジネスをする人にぜひお読みいただきたい一冊をご紹介させてください^^

『ビジネスで大切なことは
みんな吉祥寺の焼き鳥屋で教わった』
玉岡一央著/秀和システム
https://www.amazon.co.jp/dp/4798066958

住みたい街ランキングで何度もトップを飾る街・吉祥寺。

吉祥寺駅の北口にハモニカ横丁という、小さな飲み屋さんが100軒近く連なる場所があります。リニューアルしておしゃれなビストロから、昭和のレトロなお店も多い。

私はハモニカに行くと、ついつい3〜4軒ハシゴしちゃう♪ お酒好きにはたまらない場所です^^

この本の著者 玉岡さんのお父さんは、この飲食激戦区のハモニカ横丁で35年わたり焼き鳥屋さん「やきとり大衆」を営んでいらした方。

このお店、なかなかユニークなルールがあったそう^^

1. お客さまは「でんでん太鼓」で歓迎する

2. 1日に飲めるお酒の量にリミットがある

3. お客さまの注文を勝手に決める

4. 常連さんを電話で呼びつける

5. 年末の大掃除には常連さんを動員する

6. 自店のもの以外の商品まで予約販売をする

7. 麻雀大会や旅行などのイベントに強制参加させる

8. 営業後は「夜の街のパトロール」へ出勤する

(「序章:対象の焼き鳥屋を繁盛させた8つの変なルール」より)

大将は2011年に他界され、お店は閉店されていますが、これだけ読んでも魅力的な匂いがぷんぷんしてきて行きたくなります笑

著者の玉岡さんは小学生の頃から大将のジュニアとして、お店をお手伝いしてたそうです。

この本の中では、大将がつくった変なルールの意味をしっかり深堀し、さらに大人になって不動産業界に入った玉岡さんがどう活かしたのかが目一杯書かれています。

私はこの本を1回目、移動中の電車の中で読んだのですが… 

うるうる泣きそうになりました。。。

大将は常連さんに、「そんなことまで!?」と思う大胆なことをしていました。

今度いつ来る?と電話営業したり(しかも当時は勤務先の電話に!)

お客さんを大掃除に動員したり

故郷愛媛のみかんを箱で押し売りしたり…

そこに私は、大将のお客さんへの信頼の深さを感じました。

「こんなことしていいかな?」なんて疑問も遠慮もない。こんな関係をお客さまと築けるなんてと、感動してしまいました、、涙

ちなみに唯一、大将が思い悩んだのは、価格を上げるときだったそうです(p.75参照)

ここまでお客さんを信頼できるってなんて素敵なんだろう

どうしたらここまで信頼できるんだろう

…と考えていくと、大将の大将自身への信頼が当たり前にあったのではと感じました。

その信頼は愛とも言えます。

本の奥にずっと流れているあたたかな愛が心地よすぎました。。!

ビジネスのヒントもたくさんあるけれど、それだけでない大切なことを感じ取れる一冊。ほんっと読めてよかったです。

ぜひお読みになってください^^

『ビジネスで大切なことは
みんな吉祥寺の焼き鳥屋で教わった』
玉岡一央著/秀和システム
https://www.amazon.co.jp/dp/4798066958

上杉惠理子