こんにちは。上杉惠理子です。
2022年9月12日、コミュニティ ハナココロで、ブランディングについてみんなで話しました^^
クロコえりこのマーケティングtalk
ナミックスのブランド戦略に学ぶビジュアルづくり
クロコえりこのマーケティングtalkは、私が「この会社さん/この商品、素敵!!!!」と思ったことを、マーケティング視点から分析して事例発表する会です。
今回ご紹介した株式会社ナミックスさんは、横浜に本社を持つ製造業の会社さんです。
化粧品やお薬などを入れる箱を組み立てる機械や、液体を充填する機械、充填後にキャップを締める機械など、包装機械をつくる会社さんです。
ナミックス社長の長井剛敏さんと、ハナココロメンバーで和創塾塾生のなつむんがお友達で、なつむんが会社見学に誘ってくれたのがご縁。
機械のラインとか見れてとってもおもしろいよ!と誘ってくれて、なんとなくついて行ったのです。
社長の長井さんがぐるりとご案内くださいました^^
機械の見学もしたよ!
機械もおもしろかったのだけど、個人的にはナミックスさんのブランディング戦略が素晴らしかった!!
めっちゃ感動したのでした!!
それが今年4月7日のこと。
メルマガやブログなどでご紹介したいなぁ〜〜〜と思いながら。
どういう切り口で伝えたら良いだろうとか、いろいろ考えてたら5ヶ月も経っていて…笑
やっと昨日ハナココロ内でお話ししまして、こうしてメルマガも書いている次第です^^;
昨日は、ナミックス社長の長井さん(以下、たけさん)もお忙しい中、ゲスト参加してくださいました!私のシェアも聴いてくださって、みんなの質問にもお答えくださり、ほんっと充実の90分でした!!
まずは見学に行って感動したポイントを紹介しました。
ナミックスさんは会社ロゴにも入っている4色、緑、黒、白、黄がコーポレートカラーです。
このカラーを使い、本社ショールームが、外観から1〜3階それぞれがコーポレートカラーになっているの。
外観は、独自性とこだわりの黒
1階の機械ショールームは、誠実、信頼、清潔感の白
2階のオフィスとカフェルームは、働きやすさと癒しの緑
3階のミーティングルームは、ひらめきの黄
それぞれの階のコンセプトカラーがはっきりと、でも目がチカチカしたりせず笑、自然と使われているのです。
ナミックスさんHPの本社・ショールームのご案内ページに写真がいっぱい出ています^^
>> https://namix.co.jp/showroom
工場内を見学するときに履き替えるスリッパは、黒、白、緑、黄色と複数色使われていて、数人で見学すると、みんなでナミックスカラーになる。
社内の時計も、ハンドメイド作家さんにオーダーメイド。
他にも社員さんの作業着や社員証、HPやyoutubeデザインにもこの4色を使って、素敵に魅せています。
社長のたけさんも、気づけばいつも緑の服!!笑
また、色だけでなくマーク(柄)もナミックスだから「波」と決めていらっしゃるので
入り口のドアマットは、コーポレートカラー&波!!
駐車場の線も波!!
ナミックスさんの公開社内勉強会「ナミカレ」の授業は、いつも15:30〜16:43まで73(波!)分!!
遊び心も満載で、徹底してコーポレートカラー&テーママークの使っている!!
見事だ…!!!と思いました。
こうして、ナミックスさんの本社ショールームを見学して、経営理念を拝見すると…納得するのです。
高度な「技術力」で、「多様な」ニーズに応える製品を個々のお客様に対して「創造」するんだ
そのために「技術力」はもちろん、「人間力」も大事にしているんだ
というナミックスさんの会社メッセージがすんなり入ってくる。
↑この文章も私、HPを見ずに書きました。あまりズレていないはずです笑
見事すぎる…!!と思いました。
会社として大事にしている価値を、ビジュアルに載せて伝え、覚えてもらえる。
逆に言えば、ビジュアルに会社として大事にしている価値を載せているから、顧客や社会にちゃんと伝わる。
ブランディングってこういうことなんだと、ナミックスさんに学ばせていただきました。
こうしてブランディングができると何が起こるか
・存在を認知してもらえる
・顧客に選ばれ、リピートしてもらえて、紹介してもらえる
・価格交渉が起こらなくなり、単価が上がり利益が出る
・社員も自ら売りたくなる
・採用にも有利になる
などなど良いことが起こるわけです。
ではこのナミックスさんの事例から、どうやって私たちは自分のブランディングをしていけば良いのでしょう??
ナミックスさんの事例に学びながら、私たちはどうやって自分のブランディングを考えたら良いのでしょうか?
ブランディングについてお勧めはこちらの本。
乙幡満男さんの『ブランディングが9割』
左の黄色い方が最初に出たもので、右の緑の方がケーススタディ編で事例たっぷり♪
この本によると、ブランドとは
「お客さんの頭の中に 蓄積されていく価値」
とのこと。
高級なことがブランドではないのですね〜
高価格になるのはブランドができた結果に過ぎないのです。
ある企業や商品・サービスが、お客さんの頭の中に、価値あるものとして認知されている状態がブランディングができている、ということ。
ではどうやって、お客さんの頭の中にブランド価値が蓄積されるかというと…
商品やWEBサイト、会社ロゴ、店舗の内装や雰囲気、スタッフのユニフォームや接客などを通して、蓄積されていきます。
お客さんはこうしたところで、接点を持ち、五感で体感し、価値を頭の中に蓄積していく。
ナミックスさんでもお客さんと接点になるロゴや名刺、WEBサイト、本社各フロアの色づかい、時計、スリッパまでこだわるわけです。
ポイントはどうやって統一していくか
ただ色や柄、字体を統一していく、というのではなくて、大切なことは「目指す姿」から考えて統一していくこと。
「目指す姿」は、「ビジョン」「コアバリュー」などと表現されます。
商品やWEBサイト、会社ロゴ、店舗の内装や雰囲気、スタッフのユニフォームや接客など…全てに「目指す姿」が表現されていること。
「目指す姿」を表現する方法が、コーポレートカラーだったり、ロゴだったりするわけです。
なので、これからブランディングをしていきたいと考えるなら、まず「目指す姿」を決めるところからなのです。
好きな色を、好きに使ってはいかん、ということですね^^
ナミックスさんでは、本社空間が会社のビジョンを表現したブランディング戦略がきちんとしている。
だから、経営理念の唱和とかしなくても、社員さんにも会社ビジョンがちゃんと伝わっていると感じるのだそうです。
いやぁすごかった。
ハナココロでシェアできて、本当によかったです^^
ナミックスさんのHP、ぜひご覧になってみてください。youtubeもおもしろいよ!!
https://namix.co.jp/
それではまた!
想いから始めるマーケティング戦略コンサルタント
上杉惠理子