セミナー・イベント情報

見方ひとつで「斜陽産業」が「成長産業」になる/企業経営研究会にて登壇しました

こんにちは!
上杉 惠理子です。

2017年年末、企業経営研究会さまにゲストとしてお招きいただき、約90分の講演をさせていただきました^^

いつも私が人前でお話する時は着物の着こなし方、もしくは私自身の自分史などを女性向けにお伝えすることが多いのですが、今回は中小企業診断士のかたが中心の研究会ということで、お集まりの方々も40代以上の男性がほとんど。

今回は内容をグッとビジネスよりにして

  • 経産省等のデータからきもの業界をどう捉えたか?
  • 本当のお客様のニーズをどう探すか?
  • 斜陽と言われるきもの業界で、私がどのポジションを取ったのか?
  • お客様と出会うために行ったマーケティング活動は何か?

といった、新規事業のマーケティングを私自身が実践したきた内容でご紹介させていただきました。

どんな業界で新規事業を起こすか。現状を把握するために、集められる限りで数字を集めることはもちろん大切。きもの業界の数字を探してみると、例えばこのような情報が集まります。

✔ 呉服小売の市場は昭和56年の1.8兆円をピークに、右肩下がりで3000億円を切るまでに下がっている。

✔ きものの保有数は、20代の女性は半分以上が一枚も持っていない。一方で、50代以上の女性は75%が3枚以上持っている。しかも50代以上の女性のうち20枚以上持っている人が10%いる。

✔ 日本国内のタンスに眠るきものの数は、きもの4億点、帯4億点、合計8億点、40兆円相当と試算される

✔ きものを着ない理由のトップは着付けができないこと73%。だけど、他にも「購入場所がわからない」「着こなし方がわからない」「手入れの仕方がわからない…」と着ない理由は他にもある

市場規模の数字だけを見ると、きもの産業は右肩下がりの「斜陽」です^^;

ですが、私は伸び代いっぱいの「成長」産業だと見ていました。

というのは、起業前から私自身がきものを着て、あちらこちらに出かけ、コミュニティなどに顔を出すと、会う人会う人から

「お着物素敵ですね」

「私もいつか着てみたいんです」

と声をかけられていたという実体験があったからです。

つまり、数字だけを見ていると「日本人が きものを着なくなった」と解釈したくなるのですが、実際は違うのです。

「きものを着たことがない人が増えた」

これが私がとった解釈です。

多くの女性が、きものにポジティブな憧れを持っていて、「いつか着てみたい」と思っている。同時にきものへ多くの不安・お悩みを持っているということ。

私がお伝えする きものは

– 誰でも練習すれば着れる
– 洋服ではできないオシャレができる
– 最高にコスパが良い
– タンスの肥やしは宝の山
– 思った以上に動ける
– 身体に良い
– 母・祖母を喜ばせられる
– どんな場でも自信を持って出られる

…と良いことだらけ!

私自身と私の生徒さんたちの経験や変化を通じて、きもののたくさんの価値を気付き、そして不安をひとつひとつ解決していけば、「私もきものを着たい!!」と一歩踏み出す人がたくさんいるのです。

みんな、知らないだけ。

きもの業界には、潜在顧客がたくさんいる「成長産業」だと、解釈することも可能なのです。実際、私は同世代のきもの屋さんとはよくこの話をして、がんばろうねーと話しています^^

ご参加くださった
中小企業診断士の皆様から
がんばってくださいね!
法人化するなら
補助金申請するなら
海外展開するなら 相談してくださいね!
と、心強い応援もいただきました^^

今回のご縁に
心から感謝です!

ご縁を繋いでくださった
中小企業診断士の堀口英太郎さん、
研究会代表の 宮川 雅行さん、
ご参加くださった皆様、
本当にありがとうございました!

 
きものは日本女性の最強の勝負服!
和装イメージコンサルタント
上杉 恵理子